以前の葬儀と言えば、自宅の和室に鯨幕をつけて行うのが一般的でしたが、最近は葬儀場で行うのがほとんどになっています。葬儀のスタイルも多様化しており、祭壇だけではなく故人を偲べるコーナーが準備され、生前のスナップや故人の趣味の品がそろえられていることもあります。葬儀のスタイルの変化とともに、死に対して積極的に向き合う「終活」もさかんに行われているようです。
終活には、遺言書の作成の方法を学んだり、中には斎場を見学するツアーに参加して自分がはいる棺桶に入ってたりといった変わり種もあるようです。大げさな準備はしたくないという方は、遺影の準備だけでもしてみてはいかがでしょうか。
葬儀のときに祭壇に飾られる遺影は、多くの人が注目する写真です。あわただしいなかで選ぶより、あらかじめ準備しておく方が心の準備ができてよいという意見もあります。
遺影選びのポイントは、人柄を表している写真を選ぶことです。最近は画像加工の技術が発達しているので、集合写真などから遺影としてふさわしく加工することもできます。選んだ写真は、遺族にもわかりやすく保管しておくことも心がけましょう。
便利なウェブサービスで、遺影やエンディングノートを保管してくれるものもあります。
デジタルデータをクラウドに保管するので、プリントアウトした状態で保管するよりは安心です。サービスのなかには、写真をたくさん集めてアルバムにしてくれるものや、遺族へのメッセージをあずけられるものもあります。
この他、家系図や、連絡して欲しい人の住所録を預けることもできるので、手軽な終活のひとつとして考えてみるのはいかがでしょうか。